押し入れの湿気対策に“すのこ”は本当に必要?メリット・デメリットとか
梅雨や冬場など、湿気の多い季節になると気になるのが、カビなどの対策ですよね。
家の中で湿気によるカビなどが気になる場所はいろいろありますが、中でも気になる場所の上位にランキングしてくるのが「押し入れのカビ」じゃないでしょうか。
布団や衣類をしまっていたら、気づいた時にはカビだらけ……そんなことになったら大変だし、気持ちも滅入ってしまいます。
そこで、押入れの湿気対策としてよく紹介されるのが「すのこ」を使った湿気対策。
でも、すのこって本当に必要なのでしょうか?押し入れにすのこを使うメリット・デメリットや、必要かどうかなどの判断はどう考えていくといいのでしょう?
目次
押し入れはは湿気がこもりやすい?
押し入れは、家の中でも特に湿気がたまりやすい場所と言われていますよね。
その原因として、
主な湿気の原因:
- 通気性が悪い構造
押し入れは四方を壁に囲まれているため、空気の流れが非常に少なく、湿気がこもりがちです。 - 温度差による結露
外気と室内の温度差により、押し入れ内で結露が発生することがあります。特に冬場や梅雨は要注意です。 - 収納物の密度が高い
布団や衣類などがギッシリ詰め込まれていると、空気が通らずさらに湿気がたまります。
このような環境下では、ちょっとした湿度の上昇でもカビが一気に繁殖してしまうため、対策が必要になってくるってわけですね。
押し入れの湿気対策として「すのこ」は必要か?
で、気になる押入れにすのこは必要か?問題です。
すのこを押し入れに入れると、いったどんな効果があるのでしょうか?
一般によくいわれているメリットとして、
メリット1:通気性が格段にアップする
すのこを床や壁に設置することで、収納物と接する面の下や裏に「空気の通り道」ができます。これにより、湿気がこもりにくくなり、湿度の上昇を抑えることができます。
メリット2:カビやダニの発生を抑える
湿気がたまることで増殖するカビやダニ。すのこによって通気性を確保すれば、これらの発生条件が大きく減ります。特に布団など、肌に触れるものを収納する人には効果的です。
メリット3:押し入れの床の結露を軽減
冬場は押し入れの床に結露が起こることがありますが、すのこで床と収納物の間に隙間を作ることで、直接触れずに済み、結露の影響を受けにくくなります。
メリット4:収納物が長持ちする
カビや湿気から守られることで、衣類や布団などの寿命が延び、結果としてコストパフォーマンスも良くなります。
というものがあります。
メリットを見ていると、梅雨時期など押入れの湿気対策としてすのこは有効のような気がしますが、デメリットなどはないのでしょうかね?
押し入れにすのこを置くデメリットもある?
すのこには多くのメリットがありますが、使用する際には注意しないといけない点もあるそうです。
例えば、
デメリット1:すのこ自体がカビることも
木製すのこは湿気を吸ってしまうため、逆にすのこ自体がカビてしまうケースがあります。
対策:
- 定期的に立てかけて乾燥させる
- 梅雨明けや季節の変わり目に陰干しする
- 樹脂製や防カビ加工された製品を選ぶ
デメリット2:収納スペースが若干減る
すのこを敷くことで、2〜3cm程度の高さができ、わずかに収納容量が減ります。
対策:
- 押し入れの寸法に合わせたサイズのすのこを選ぶ
- 高さに余裕がある場合は問題なし
デメリット3:コストと手間がかかる
すのこの購入・設置には多少の費用と手間がかかります。
対策:
- DIYで作るか、まとめ買いでコストを抑える
- すのこ付き収納ボックスを使えば、収納と対策が一体化
といったことが考えられるようですね。
押し入れにすのこは必要?不要?おすすめの代替・併用アイテムとか
では、押入れにすのこは本当に必要なのか?ってことなのですが、具体的には、どういった人に必要になってくるのか?という考え方をしたほうがいいのかもしれません。
すのこが「必要」なケース:
- 布団や衣類をよく収納している
- 梅雨〜秋にかけてカビが生えたことがある
- 押し入れに風が通らず湿っぽいと感じる
- 住まいが木造で通気性が悪い
すのこが「なくてもOK」なケース:
- 除湿シートや除湿剤を常に使っている
- 年中エアコンや除湿器を併用している
- あまり収納物を入れておらずスペースに余裕がある
代替・併用アイテム:
- 除湿シート:すのこの上に敷くとさらに効果的
- 押し入れ用除湿剤(炭・シリカゲルなど)
- 通気性の良い収納ボックス
- 押し入れ用ミニサーキュレーター
すのこを使った押し入れ湿気対策の実践例とメンテナンスのポイント
実際の使い方:
- 押し入れの床全面にすのこを敷く:布団やケースの底から湿気を逃がす
- 壁面にも立てかける:さらに通気性アップ
- 収納ケースの下に小型のすのこを挟む:手軽に湿気対策できる
メンテナンスポイント:
- 季節の変わり目にすのこを取り出して風通しのよい場所で陰干し
- すのこに黒ずみやカビが見られたら、アルコールスプレーで拭く or 交換
押し入れの湿気対策としてすのこについて考えてみましたが、すのこは、手頃でシンプルな通気性の確保が可能なアイテムであることは間違いなさそう。
もちろん、カビや手間などのデメリットもありますが、正しく使えば押し入れを快適に保つ強い味方になってくれそうですね。
とはいえ、やっぱり押入れにすのこは「本当に必要か?」と悩んでしまう場合は、まずは一部だけでもすのこを試してみりるっていうのはどうでしょう。
除湿シートや除湿剤と組み合わせるなどいろいろな組み合わせで、押入れ内部の環境を整えて、カビの不安を少しでも軽くするようにして、梅雨を乗り切ってみてはどうでしょう!