マンションのベランダで打ち水ってできる？意味ある？やり方とか効果とか

日本の夏の暑さって、年々厳しくなっていますよね。
少しでも涼しく過ごたいけどエアコンをガンガンに効かせるとかハンディファン使う？とかそれ以外にいい方法ってないんですかね？

この前テレビで、昔ながらの知恵である「打ち水」が再注目されてるって紹介していました。

でも、戸建てなら打ち水も意味があるかもしれませんが、マンションにお住まいの方にとって「ベランダで打ち水ってアリなの？」「水が溜まって逆効果？」なんてこととか気になりませんか？

 

打ち水ってけっこう優れた暑さ対策

打ち水って、焼け石に水でしょう！って思う方もいるかもしれませんが、けっこう効果的！なんて声もあるんですよね。

そもそもなぜ打ち水って涼しく感じる事ができるようになるんでしょう？

 

打ち水とは？昔から続く日本の涼の知恵

打ち水とは、水を地面にまくことで気化熱を利用し、気温を下げたり、ほこりを抑えたりするものらしいです。

江戸時代から続く習慣らしくて、夕方に玄関先や庭に水をまいて涼をとるのが一般的なイメージでうすよね。

気化熱で温度が下がる仕組み

水が蒸発する際には周囲の熱を奪うんだそうです。
これを「気化熱」っていうらしいんですが、コンクリートやアスファルトにまかれた水が蒸発し、その際に周囲の熱を奪ってくれれば、その表面温度を下げ、周囲の空気も若干ですが涼しく感じられるようになるという仕組みなんだとか。

打ち水はどれくらい効果があるの？

打ち水の効果って、どのくらいあるものなんでしょう？

一般的には一時的ということのようですが、打ち水によって体感温度を1〜2℃下げることができるといわれています。

であれば、やらないよりはやってみたほうが良いかも？

マンションのベランダで打ち水をするメリットとデメリット

ただ、一軒家での打ち水はイメージしやすいですが、マンション住まいの方だとやりようがないのでは？って思ってしまうかもしれません。

上層階の方であれば、打ち水をするといってもベランダという限られた空間くらいしかやりようがないですしね。

マンションでも体感温度は下げられる？

ベランダに打ち水をすることで、直射日光で熱された床や壁面の温度を下げるはできるようです。
そうなれば、室内の温度上昇を多少緩やかにする効果も期待できますね。

特に南向きや西向きの部屋では、遮熱対策の一つとして有効かもしれませんよ。

水が溜まるとか隣に流れるとか逆効果は？

マンションのベランダは共有部分に該当することが多く、排水溝の設計も一戸建てほど自由ではありません。

打ち水をしすぎると、水が溜まって隣や下の階に流れてしまうおそれもあります。

トラブルを避けるためにも、「排水の確認」と「量の調整」は大事ですね。

湿気がこもり逆効果になることも

風通しが悪いベランダで打ち水をすると、水が乾きにくく、逆に湿度がこもって不快になるケースもあるようです。

湿度が高い日には避けた方がよさそうですね。

 

マンションで打ち水をする際には

安全かつ効果的にベランダで打ち水を行うには、どのような準備などが必要なんでしょうね。

ベランダの排水口を確認し、掃除しておく

打ち水を始める前に、まずベランダの排水口にゴミや葉っぱなどが詰まっていないかを確認しておきましょう。

詰まりがあると水が流れず溜まってしまい、カビや虫、ニオイの発生の原因になりますし、隣や下の階に住んでいる方への迷惑担ってしまう可能性も。

水の量は控えめに、じょうろやバケツを活用

大量に水をまくのではなく、じょうろで細かく数回に分けてまくのがベストらしいです。
一気に流すと排水が追いつかず、階下への漏水リスクが高まるかもしれませんしね。

夕方など気温が下がり始める時間帯を狙う

真昼間に打ち水をしてもすぐに蒸発してしまい、効果はあまり期待できなさそう。
おすすめは日が傾き始める夕方などの時間帯。
気温が下がりやすく、気化熱の効果が最大限に発揮されるみたいですよ。

打ち水におすすめの道具とアイディア

ベランダでも手軽に打ち水を楽しむための便利な道具や代用アイテムをご紹介します。

じょうろやバケツで十分！高価な道具は不要

ホームセンターや100円ショップでも手に入るじょうろやバケツがあれば打ち水は十分可能です。霧吹きでも狭い範囲には有効です。

再利用水を使えばエコにも貢献

節水も考慮するなら、お風呂の残り湯やエアコンのドレン水を使うのもおすすめ。ただし、油分や洗剤が混ざった水は避けましょう。

打ち水ついでに「香り」や「見た目」を楽しむ

打ち水の水にアロマオイルを1〜2滴入れると、香りによる癒し効果も得られます。また、植物の鉢に向けて水をまくことで、打ち水と水やりを一石二鳥にするアイディアも。

ベランダ打ち水を快適に続けるなら

打ち水を日常の中に取り入れ、快適な夏を過ごすための持続的な工夫もご紹介します。

グリーンカーテンとの併用で効果倍増

ゴーヤや朝顔などのグリーンカーテンを育てながら打ち水をすれば、直射日光を遮りつつ、ベランダ全体の温度上昇を抑える効果が高まりそうかも。

打ち水を“習慣”にすることで効果を持続

一度だけではなく、毎日同じ時間に少しずつ打ち水を行うことで、日々の積み重ねによる効果を実感しやすくなります。
習慣化することで、ベランダの環境も整っていきます。

まとめ：マンションでも打ち水は可能だし意味はなくはない

マンションのベランダでも打ち水は正しく行えば効果的といえそうです。

ただし、排水やご近所トラブルへの配慮は不可欠。少量の水をこまめに、排水チェックをしながら実施することが重要。

「打ち水　マンション　ベランダ」というキーワードが気になったあなたは、きっと夏の暑さ対策に頭を悩ませているはず。打ち水はシンプルながらも効果があり、日々の生活の中で涼しさを実感できる方法のひとつです。

ぜひ、今年の夏はベランダでの打ち水を、あなたの暮らしの一部に取り入れてみてはいかがでしょうか。