土用の丑の日にうなぎじゃなくて穴子ってアリ？価格が高いうなぎの代用にどう？

夏のグルメの一つ、うなぎ。
土用の丑の日といえば「うなぎ」でしょう。

特に、ここ数年日本の夏は、猛暑、酷暑で体がバテバテだったりするし、体力つけるのにうなぎは良さそう。

だけど、うなぎってお値段けっこう高いから、この物価高のご時世、なかなか手が出せないです。

だけど、そもそも土用の丑の日って、うなぎじゃないとだめなんでしょうかね？
うなぎと見た目も似てる穴子とかどうなんでしょうね。

7月5日は穴子の日ということらしいですし、土用の丑の日のうなぎの代用として穴子なんて良いと思うんですよね。お寿司でも穴子美味しいですからね。

土用の丑の日に「うなぎ」を食べる理由とは？

「土用の丑の日」といえば、真っ先に思い浮かぶのが「うなぎ」。
日本では長年、夏のこの日にうなぎを食べて精をつける習慣が定着していますよね。

けれどもそのルーツを辿ってみると、実は「うなぎでなければならない」という決まりがあったわけではないことが分かります。

土用とは？

そもそも「土用」とは、四季の変わり目を指す言葉らしいです。
中でも夏の土用は一年の中でも特に体力を消耗しやすい時期で、昔から“体調管理”が重要視されてきたんだとか。

「丑の日」は干支にちなんだもので、十二支を日付に割り当てたうちの「丑」に当たる日のことなんですって。

つまり「土用の丑の日」は、夏の土用期間の中の“丑の日”を指すだけの暦上の表現。

土用にうなぎを食べるようになったのは？

土用にうなぎを食べるようになったのは江戸時代っていうのが一般的な説ですよね。

あるうなぎ屋が、平賀源内（べらぼうにも出てましたよね！）に相談し、彼の「丑の日には“う”のつく食べ物を食べるといい」というアイデアから始まったという説が有名です。

当時の人々は「う」のつく食べ物を食べて暑さを乗り切ろうとしていた背景があり、うなぎがその中でも栄養価が高くスタミナ食として好まれたという流れが生まれましたそうですよ。

意外にも、最初から「絶対にうなぎ」というわけではなかったのです。

うなぎの代用に穴子って本当にアリなの？

最近では「うなぎ高すぎ問題」が一般家庭の悩みとして定番になってきました。

特に国産うなぎは1尾で2,000〜3,000円することもあり、家族分そろえるとかなりの出費になります。

そこで注目されているのが、見た目も味も似ている「穴子」の存在です。

 

うなぎと穴子の違いは？

うなぎと穴子は、見た目こそ似ているものの、当たり前ですが味や食感には違いがあります。

うなぎは脂がのってジューシーな味わいですが、穴子はややあっさりして上品な口当たりという意見が多いですよね。

蒲焼にしてタレをかければ、見た目の差はあまり気にならず、小さな子どもや高齢の方にも食べやすいというメリットがあります。

 

夏のスタミナづくりに欠かせない栄養の違いは

栄養面でも両者は良い勝負をしています。うなぎはビタミンAやE、Dが豊富で、まさに“滋養強壮の王様”。

一方で穴子は脂質が控えめな分、カロリーも低く、カルシウムやビタミンB群がしっかり含まれています。
ダイエットやヘルシー志向の人には、穴子のほうが合っているかもしれません。

 

価格がお手頃なのは？

価格差も無視できないポイントです。
スーパーで見かける穴子は、同じ蒲焼風に加工されていても、うなぎの半分以下の価格で手に入ることが多く、家計には大助かり。

実際に「今年は穴子にしてみようか」という声は年々増えており、節約と満足感を両立できる選択肢として十分に“アリ”だといえるでしょう。

お寿司屋さんとかでも、けっこう甘ダレのかかった穴子を好きって子どもも多いから、喜ぶかもしれませんしね。

 

うなぎの代わりは穴子だけじゃない！意外な代用食材たち

穴子はうなぎの代用としてメジャーになりつつありますが、実はそれ以外にも「土用の丑の日に食べられるもの」はいくつかあります。

特に最近では、家庭やスーパー、飲食店でもさまざまな“うなぎっぽいもの”が並び始めており、選択肢が広がっているのです。

 

土用の丑の日うなぎの代わりの食べ物

例えば「さんまの蒲焼」は、うなぎに似た味付けと食感で人気になってますよね。

脂がのっている上に価格も手頃で、缶詰でも手に入るので保存性にも優れています。

また「さばの蒲焼」も、甘辛いタレとの相性が良く、ご飯がすすむ一品として注目を集めています。

ただ、さんまも庶民の味方の食材というものではなくなりつつあって、不漁の年もあったりで、最近はけっこう高級魚になってきていますよね。

 

さらに、ちくわや豆腐を使った「なんちゃってうなぎ」も近年SNSで話題になっています。
表面に焼き目をつけ、甘辛ダレを絡めれば、うなぎ気分を十分に味わえるうえ、コストもカロリーも抑えられます。

 

土用の丑の日は肉でもOK?

また、地域によっては「牛肉」を土用の丑の日に食べるという習慣もあるらしいですよ。

これは「う」のつく食べ物（牛）という点でうなぎと同じように縁起を担いだものらしいですね。
特に、うなぎって高価になっていて、なかなか手が出しにくいから、むしろ「牛丼を食べて夏を乗り切ろう！」という流れもあるのかもしれません。

このように、選択肢は意外と豊富です。うなぎが手に入らないからといって、我慢したり諦める必要はなく、自分や家族に合った“代用食材”を取り入れることで、土用の丑の日を十分に楽しむことができます。

「うなぎじゃないと意味がない？」という疑問への考察

では、「そもそも土用の丑の日にうなぎじゃなきゃ意味ないんじゃない？」思ってしまいますよね。
結論から言えば、“そんなことはない”んですが、イメージ的に土用の丑の日＝うなぎは定着してますから。

ただ本来、土用の丑の日の目的は「うなぎを食べること」ではなく、「夏バテ予防のために栄養を摂ること」。
なので、うなぎを通じて「滋養をつける」「暑さを乗り切る」というのが主な意図です。

その目的にかなうのであれば、食材がうなぎでなくても構わないという考え方もあっていいはず。
栄養価が高く、食べやすく、無理なく取り入れられる食材であれば、穴子でもさんまでも、はたまた牛肉でもいいわけです。

うなぎが“特別なごちそう”として楽しまれてきた歴史は大切にしつつも、今の時代に合った「柔軟な選択」があってもいい。
むしろ、家庭の状況や体調に合わせた選択のほうが、“意味のある土用の丑の日”になるのではないでしょうか。

今年の土用の丑の日は、「何を食べるか」ではなく、「どう乗り切るか」をテーマに、家庭に合った美味しい選択をしてみてはいかがでしょうか？