10年に一度の暑さって毎年言ってるくない?10年に一度ってどういう確率なの?

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今年も、梅雨明けが史上最速って地域もあったりで、とにかく暑い。

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ニュースでも、連日、猛暑や酷暑、熱中症なんかの話題を報じていますよね。
そのニュースなんかで、「10年に一度の猛暑」「観測史上初の暑さ」といったフレーズがニュースで繰り返されてたりしますよね。

あの「10年に一度の暑さ」って毎年言ってるような気が。
「去年も聞いた気がする」「本当にそんなに珍しいのか?」と疑問に思ったことってありませんか?

 

 

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「10年に一度の現象」って実際どういう意味なの?

ニュースで頻繁に使われる「10年に一度の〜」という表現は、決して記者の思いつきや感覚的な比喩ではないそうです。
実際には、過去の気象観測データをもとに計算された、統計的な確率に基づく表現ですって。

「10年に一度」はあくまで確率の話

「10年に一度」というのは、過去のデータに基づいて「ある気象現象が10年間に1回程度の頻度で発生する」ことを意味しているそうです。

これは確率にすると10%ということらしいですよ。
つまり「10年に一度の暑さ」とは、「ある条件下で過去の観測上、10回に1回の割合でしか観測されなかった暑さ」ということにすぎないんだとか。

必ず10年に1回起きるわけではない

この表現でよく誤解されるのが、「10年ごとに必ず1回発生する」と思い込んでしまう点。
普通、そう思っちゃいますよね。

実際には、ある年に連続して起きることもあれば、20年まったく起こらないこともあり得るんですって。

サイコロで6が出る確率が6分の1だとしても、連続で出たり、なかなか出なかったりするのと同じで、「10年に一度」も確率の話にすぎないんだとか。

 

地域や条件の違いでも「10年に一度」はバラバラに存在

さらに言えば、この表現は「全国的なもの」ではないという話も。

「東京での猛暑日」「大阪での熱帯夜」「札幌での豪雨」など、観測地点や気象現象の種類ごとに、統計的な基準がそれぞれ設定されています。

つまり、ある年に東京で「10年に一度」の暑さが観測され、大阪では「20年に一度」の熱帯夜が発生していても、両方同時に存在することは自然なことです。

なぜ毎年のように「10年に一度」が登場するのか?

理屈はわかっても、やはり実感として「毎年どこかで10年に一度って言ってない?」と感じちゃいますよね。
そこには、報道や気候変動、私たちの認知バイアスなど、いくつかの要因が複雑に絡み合っているみたい。

メディアのインパクト重視の表現

一つの要因として、メディアが「目を引く言葉」を積極的に使いたがる傾向があります。

「35度を超える暑さが続きます」よりも、「10年に一度の暑さかもしれません」と言ったほうが注目を集めやすく、視聴率やSNSでの話題性にもつながるの。

実際には気象庁の正式発表でなくても、過去のデータを都合よく使って“記録的”と演出することもあるんですって。

気候変動で異常気象が常態化している

さらに大きな背景として、地球温暖化による気候変動があります。

かつては30年に1度レベルだった暑さが、今では10年に1度、あるいは毎年起こるようになっているのです。

これは統計的な「基準」が過去のままである一方で、実際の気候が急速に変化しているために起こるズレなのかもしれませんね。

基準が更新されても違和感は残る

気象庁では、30年ごとに「平年値」と呼ばれる基準値を見直しているらしいです。

たとえば、2021年からは1991〜2020年の気象データが新たな基準になっていますが、それでも私たちの体感や記憶と食い違いが生じることは避けられません。

基準が変わっても、暑さの増加傾向そのものは止まらないため、「また今年も記録的か」と感じるかもしれませんね。

「異常気象」とは何なのか?日常化する極端な現象

「10年に一度」と並んで、私たちの生活に頻繁に登場する言葉に「異常気象」があります。
しかしこの言葉もまた、漠然と使われがちな一方で、気象学的には明確な定義があるようです。

気象庁が定義する「異常気象」

気象庁では、「異常気象」を「ある気象現象が、過去30年間の統計から著しくかけ離れた場合」と定義しているんだそうです。

たとえば、気温が平年より3℃以上高い、月間降水量が平年の2倍を超えるといった場合に該当するんだとか。
つまり、「なんとなく変だな」という感覚ではなく、客観的データに基づいて異常と判断されているのでしょう。

異常気象が“異常”でなくなる時代へ

問題なのは、この「異常」が年々頻発している点です。

過去30年間のデータと比較して「異常」とされた暑さが、今では毎年発生するようになっているケースもあります。
つまり、異常気象の「異常さ」が薄れつつあるのです。

これは、地球規模での温暖化が進み、従来の気候パターンが崩れ始めている証拠とも言えそうですね。

対策と心構えの必要性

このように、もはや異常気象は“まれな現象”ではなくなりつつあります。

私たちには、その背景を正しく理解し、暑さや災害への備えを日常的に行うことが求められています。

「またか」では済まされない時代が、すでに始まっているのです。

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「10年に一度の暑さ 毎年言ってる」には理由があった

「10年に一度の暑さ 毎年言ってる」という違和感は、感覚だけでなく、気象統計やメディアの表現、気候変動という現実が重なった結果として生じているもののようですね。

確率論的に「10年に一度」が連続しても不思議ではないという科学的な事実。
そして、私たちの暮らしに深く関わる温暖化の進行。
これらを正しく理解することで、気象報道をより冷静に受け止めることができるかもしれません。

次に「10年に一度の猛暑」と聞いたとき、「またか!」と思ったり、ただ驚くのではなく、「それが意味するもの」を読み解ける知識を持っておくことは、災害や健康リスクへの備えにもつながりのかもしれませんね。

気象の言葉に振り回されないために、正しい知識と視点を持っていたいものですね。

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